2023.02.24
筋トレ中の飲み物は?男の筋肉づくりに役立つ活力増進ドリンクを紹介
筋トレに励んでいる男性諸氏の中には、筋トレ中の飲み物で迷っている人も多いのでは?そこで今回は、筋トレ中の飲み物として、男の筋肉づくりに役立つとっておきのドリンクをご紹介。筋肉がつくだけでなく、やる気や集中力も高まる男の活力増進ドリンクです!
目次
筋トレ中の飲み物は「水」だけでいいの?
筋トレ中の飲み物というと「水」を思い浮かべる人が多いでしょう。
確かに、筋トレ中の水分補給は「水」が基本です。筋トレをしていると汗をかき水分が失われます。
脱水症状を防ぐためにも、筋トレ中に水を飲むことは大切です。
しかし、本当に水だけで大丈夫なのでしょうか?
その疑問を解決するには、筋トレ中に体内で何が起こっているのかを知る必要があります。
筋トレ中は「筋肉を分解する働き」が強まる
筋肉では常に「分解」と「合成」が繰り返されています。
分解される量の方が多ければ筋肉は減少していき、合成される量の方が多ければ筋肉は増加していくという仕組みです。
ここで注目すべきは、筋トレ中は「筋肉を分解する働き」が強まるということです。
筋トレを行うと筋肉に大きなストレスがかかります。
すると、筋肉を分解する異化ホルモンである「コルチゾール」の分泌が活発になってきます。
したがって筋トレ中は、普段よりも筋肉の分解量が多くなり、筋肉を減らすリスクが高まるのです。
筋トレとは筋肉を破壊する行為であり、筋トレ中に筋肉が成長するわけではありません。
筋トレ中に破壊された筋肉は、筋トレ後の回復を経て初めて成長できるのです。
筋肉が回復したときに、分解された量よりも合成された量の方が上回ることで、少しずつ筋肉が大きくなっていくのです。
したがって、筋肉を確実に大きくするためには、筋肉が分解される量を最小限に抑えておかなければなりません。
筋トレ中に大量の筋肉が分解されてしまうと、筋トレ後に筋肉が合成されたとしても、分解された量を上回ることができず、せっかく筋トレをやっても、筋肉が小さくなってしまうのです。
筋肉の分解を防ぐには「アミノ酸」が必要
残念ながら、水を飲むだけでは筋肉の分解を防ぐことはできません。
筋トレ中に筋肉の分解を防ぐには、筋肉の原料である「アミノ酸」を摂る必要があるのです。
アミノ酸とは、タンパク質を構成している成分です。
肉や魚を食べると、食品に含まれるタンパク質は、アミノ酸に分解されてから体内に吸収されます。
そして、筋肉などの原料として使われるのです。
タンパク質を細かく分解したものがアミノ酸なわけですから、当然アミノ酸の方が、タンパク質よりも消化吸収スピードが速くなります。
したがって、筋トレ直前や筋トレ中に摂るサプリメントとしては、プロテイン(タンパク質)よりも即効性の高いアミノ酸の方が効果的です。
筋トレ中に、適量のアミノ酸を水やスポーツドリンクと一緒に飲むと、素早く吸収されるため、筋肉の分解を抑えることができます。
またアミノ酸には、やる気や集中力を高めたり、男性ホルモンを増やしたりする効果もあります。
したがって、体を元気にして活力を増進させたい男性にとっても有効なサプリメントです。
筋トレ中の飲み物は「BCAA」「EAA」がおすすめ
タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類あります。
肉や魚を食べると、食品中のタンパク質は20種類のアミノ酸に分解され、筋肉の原料となるのです。
その際、11種類のアミノ酸は体内で作り出すことができますが、残る9種類は食事から摂取しなければなりません。
体内で作り出すことができない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。
具体的には、バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン(スレオニン)・トリプトファン・ヒスチジンの9種類です。
これら9種類の必須アミノ酸を「EAA」とも呼びます。
また「バリン・ロイシン・イソロイシン」の3種類だけを「BCAA」と呼びます。
つまり「EAA」を飲むことで、9種類の必須アミノ酸を全部摂ることができ、「BCAA」を飲むことで、3種類だけに絞って摂取できるということです。
であれば、9種類まとめて摂れる「EAA」の方が便利だと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
目的に応じて「BCAA」と「EAA」を使い分けていくことが大切です。
筋肉増強に特化したいなら「BCAAドリンク」
それでは、筋トレ中に「BCAA」を摂る場合から見ていきましょう。
もし、筋トレの目的が筋肉増強であり、とにかく筋肉を大きくしたいと願うのなら「BCAAドリンク」がおすすめです。
なぜなら、BCAAを構成する「バリン・ロイシン・イソロイシン」は、筋肉の分解を抑制すると共に、筋肉の合成を促進する作用が強いからです。
筋トレ中にBCAAを飲むことによって、そうした3種類の必須アミノ酸を効率よく摂取でき、筋肉増強効果が高められるのです。
筋トレ中に摂るBCAAの適正量は?
筋トレ中に摂るBCAAの適正量は5~10gです。
筋肉量がまだ少ない初心者であれば5gを目安とし、既にマッチョなのであれば10gを目安とするとよいでしょう。
この量を、1リットル程度の水またはスポーツドリンクに溶かしておけば、理想的なワークアウトドリンクの完成です。
筋トレ中のBCAAの飲み方は?
筋トレ中のBCAAの飲み方は、インターバルの最中に少量ずつ小まめに飲むとよいでしょう。
こうすると、血中のBCAA濃度が高い状態が保たれ、筋トレ中の筋肉の分解を防ぐと共に、集中力や体力が維持されやすいのです。
また、小まめに水分を補給できるので、喉の渇きを感じる前に潤すことができます。
おすすめのBCAAサプリメント3選
サプリメントは様々なメーカーから発売されていますが、その中から、特に人気の高い商品を紹介しますので、購入する際の参考にしてください。
具体的には下記の3種類です。
サイベーション(Scivation)Xtend(エクステンド)BCAA[並行輸入品]
BCAAを構成する「バリン・ロイシン・イソロイシン」の3成分が、1:2:1の最適な比率で配合されています。
さらに、筋肥大を促進する成分のシトルリンや筋肉の分解を防ぐ効果の高いグルタミンも含まれており、筋トレ中の飲み物としては完璧に近いと言えるでしょう。
マイプロテイン(MYPROTEIN)BCAAパウダー
こちらも、BCAAを構成する「バリン・ロイシン・イソロイシン」の3成分が、1:2:1の理想的な割合で配合されており◎。
また、1食あたり約26円という安さでコスパも抜群です。
ただし、含まれている成分はBCAAのみなので、初心者向きと言えるでしょう。
グリコ「パワープロダクションマックスロードBCAA」
BCAAを構成する「バリン・ロイシン・イソロイシン」の3成分が、1:2:1の最適な比率で配合されています。
さらに、筋トレ中のエネルギーを作り出すアラニンやデキストリンが含まれているため、高いパフォーマンスを維持しやすく、筋トレ効果を高められるでしょう。
バランスよく鍛えたいなら「EAAドリンク」
続いて、筋トレ中に「EAA」を摂る場合を見ていきましょう。
もし、ムキムキな筋肉を目指しているわけではなく、健康的にバランスよく筋肉をつけていくのが目的なら「EAAドリンク」がおすすめです。
なぜなら、EAAを構成する9種類の必須アミノ酸の中には、筋肥大効果だけでなく、脂肪燃焼を促したり、持久力をアップさせたり、ストレスを緩和したりなど、体の機能を総合的に高める効果があるからです。
筋トレ中にEAAを飲むことによって、筋肉の分解を防ぐと共に、スポーツに適した動きやすい筋肉をつけていくことができるのです。
筋トレ中のEAAの適正量は?
筋トレ中に摂るEAAの適正量は10~15gです。
初心者であれば10gを目安とし、上級者であれば15gを目安とするとよいでしょう。
この量を、1リットル程度の水またはスポーツドリンクに溶かし、ワークアウトドリンクとして筋トレ中に飲んでください。
筋トレ中のEAAの飲み方は?
筋トレ中のEAAの飲み方も、インターバルの最中に少量ずつ小まめに飲むとよいでしょう。
こうすると、筋トレ中も血中のEAA濃度を高く維持でき、水分補給も同時にできるため、筋トレ効果を出しやすくなるのです。
BCAAとEAAを併用する場合の飲み方は?
BCAAとEAAを併用する場合には、筋トレ15~30分前に「EAA」を10~15g飲み、筋トレ中に「BCAA」を、先程ご説明した飲み方で飲むとよいでしょう。
筋トレ直前に「EAA」を飲んでおくことで、筋トレ開始時には、体内に必須アミノ酸がバランスよく取り込まれ、血中のアミノ酸濃度も高い状態になっています。
その上で筋トレを開始し、筋トレ中に小まめにBCAAでリカバリーしていくことで、筋肉の発達にとって理想的な体内環境を作り出せるのです。
おすすめのEAAサプリメント3選
EAAサプリメントも様々なメーカーから発売されていますので、その中から、特に人気の高い商品を紹介します。
具体的には下記の3種類となりますので、ぜひ参考にしてください。
AMBiQUEアンビークオールインワンEAA
EAAを高配合したサプリメントで、付属スプーン1杯でEAAを8g摂取できます。
さらに、筋トレ効果を高めるHMB・クエン酸・クレアチンなどの成分がバランスよく配合されており、筋トレ前や筋トレ中の飲み物としては理想的です。
マイプロテインImpactEAAピンクグレープフルーツ
EAAを高配号したサプリメントであり、特に、BCAAを構成するバリン・ロイシン・イソロイシンの配合比率が1:4:1になっている点がポイントです。
ロイシンは筋肉増強効果が高いことから、筋肥大を重視しながらバランスよく鍛えたい人に向いているでしょう。
KentaiEAA+HMB
EAAに加え、オルニチンやHMBといった成分をミックスしています。
オルニチンは肝臓の働きを助けてくれるアミノ酸であり、成長ホルモンの分泌もサポート。
HMBは筋肉の分解を抑えながら筋肉の合成を促進します。
コンビニなどで市販されている筋トレ中の飲み物2選
筋トレ中の飲み物は、コンビニなどでも手に入れることができます。
スポーツドリンクの中にはアミノ酸を含む商品も多く、筋トレ中の飲み物として役立つのです。
ここでは、その中から特にアミノ酸の含有量が多い商品を紹介します。
具体的には下記の2種類です。
大塚製薬アミノバリュー
1本(500ml)中に、BCAAが4g含まれています。
BCAAを構成する「バリン・ロイシン・イソロイシン」の配合比率は、1:2:1です。
さらには、炭水化物やクエン酸などが適量含まれており、筋トレ中のエネルギー補給や疲労回復に役立ちます。
明治ヴァーム(VAAM)スマートフィットウォーター香るレモン風味
1本(500ml)中に、アラニン・アルギニン・フェニルアラニンの3種類のアミノ酸が1.5g含まれています。
これらのアミノ酸を摂って運動すると体脂肪燃焼効果が高まるため、ダイエットを目的としたワークアウトドリンクとしておすすめです。
筋トレ中の飲み物に関する注意すべきポイント
最後に、筋トレ中の飲み物に関する注意すべきポイントをお伝えしておきます。
筋トレ中には飲まない方がよい飲み物もあるので知っておきましょう。
筋トレ中のアミノ酸補給はプロテイン以外で
筋トレ中にアミノ酸を補給する場合には、プロテイン以外で摂るようにしましょう。
なぜなら、プロテインは消化吸収に1〜2時間かかるため、筋トレ中に飲んでしまうと消化不良を起こしやすいからです。
BCAAやEAAであれば15分程度で消化吸収されますし、胃にもたれることもないので、筋トレ直前や筋トレ中はBCAAやEAAを飲み、筋トレ後にプロテインでしっかりとタンパク質を摂るようにしてください。
筋トレ中は糖分を多く含む飲み物は避ける
清涼飲料水には、一般的に多くの糖分が含まれています。
例えば、炭酸飲料1本(500ml)で角砂糖10〜15個分、スポーツドリンクであっても、1本(500ml)で角砂糖5〜8個分の糖分が含まれているものがあります。
筋トレ中に大量の糖分を摂ってしまうと、血糖値が急上昇した後に急激に下降するため、体が急にだるくなり筋トレを続けられなくなることもあるので注意してください。
BCAAやEAAを摂る際には、水に溶かして飲むのが、最も安全かつ効果的な飲み方です。
筋トレ中の飲み物で筋肉と活力をアップさせよう!
筋トレ中に何を飲むかで、筋トレ効果は大きく変わってきます。
筋肉の分解を抑制しながら筋肉の合成を促すには、消化吸収スピードが速い「BCAA」「EAA」の摂取がおすすめです。
今まで、筋トレ中は水で済ませていたという人は、「BCAA」「EAA」をぜひお試しください。
やる気や集中力がすぐに高まり、1〜2ヵ月後には筋肉もレベルアップしているはずです。
筋トレ中の飲み物で「筋肉」と「活力」をアップさせ、毎日をアクティブに楽しく過ごしましょう!
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