MEN’S GOAT

MEN'S GOAT(メンズゴート)は、30~40代の働き盛りの男性が「史上最高の自分」を叶えるためのヒントをお届けするWebメディアです。

2023.02.16

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

「起こってもいないことに不安になる」と急に不安感に襲われるのはなぜだろう?「不安、心配、考えすぎ」と闘っているあなたへ。大丈夫です!まだ起こっていないことを心配する必要はありません。今回は不安な人の特徴や対処法などについて解説していきます。

起こってもいないことに不安になる日本人

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

「あなたは、最近、何か不安を感じていることはありますか?」

こう聞かれるとほとんどの人が「はい」と答えるのではないでしょうか?
特に日本人は、「起こってもいないことに不安になる」傾向があります。

セコム株式会社が2019年10月25日〜10月27日にかけて、「日本人の不安に関する意識調査」を行いました。
調査結果によると、実に「7割以上が不安を感じている」と回答したのです。

2009年にアメリカの広告代理店が行った調査でも、「何か心配事はあるか?」との質問に、日本人の9割が「ある」と回答しています。
この調査結果を見ると、日本人は常に不安感がある人が多いとわかりますね。

日本人は、なぜこんなにも起こってもいないことに不安になるのでしょうか?

常に不安感がある人の特徴

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

日本人は、心配性で「常に不安感がある人」が多いことを説明しました。
もちろん、誰だって不安になることはあります。

逆に全く不安にならない人はめったにいません。
ただ、常に不安感がある人は「起こってもいないことに不安になる」傾向があります。

つまり、悩まなくていい事で悩んでしまう。
そうなると、仕事に支障をきたし、トラブルになる可能性が出てきますよね。

では、常に不安感がある人の特徴を紹介します。

不安や恐怖

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

常に不安感がある人の特徴1つ目は「不安や恐怖」に駆られることです。

不安や恐怖は
「このプレゼン失敗したらどうしよう」
「上司からなんか言われるかもしれない」
「部下の教育はこれであっているのかな」
などと「起こってもいないことに不安になる」ことです。

この感情を抱くことは、当たり前と言えば当たり前ですよね。
なぜなら、不安や恐怖は、自分の身を守るために人間に備わっている、本来必要な感情だからです。

しかし、この感情が行き過ぎてしまうことに注意が必要なのです。
不安や恐怖が強すぎることが、常に不安感がある人の特徴になります。

コミュニケーションが苦手

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

常に不安感がある人の特徴2つ目は「コミュニケーションが苦手」なことです。
仕事でも、恋愛でも「人との関係」で成り立っているので、生きていくにはコミュニケーションを取らないといけません。

コミュニケーションが苦手だと、「この人とどう話せばいいのだろう」と人と話すこと自体に不安がでてきます。
その結果、対人関係で成り立っている世の中では、常に不安感がある人になってしまうのです。

トラウマ

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

常に不安感がある人の特徴3つ目は「過去にトラウマ」があることです。
過去に「プレゼンで失敗した」「簡単な仕事で失敗した」「結婚を前提にしてる人に振られた」などの経験があると、トラウマになる可能性があります。

過去の失敗が原因でそれを引きずり、常に不安感がある人になってしまう。
「過去は気にするな」と言われても、中々不安感から抜け出せないのはトラウマが理由だからです。

環境による不安

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

常に不安感がある人の特徴4つ目は「環境による不安」です。
金銭的な不安、将来についての不安や職場環境における不安があります。

例えば、
「老後の資金は大丈夫だろうか?」
「日本経済がこのまま衰退していくとどうなるのだろうか?」
「同僚がまた出世して自分は取り残されてる」
など、環境や境遇によって不安を感じてしまう。

自分一人じゃ変えられないこともあり、「どうしよう」と悩んでしまいます。
これが常に不安感がある人の特徴です。

急に不安感に襲われるのはなぜ?

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

常に不安感がある人について解説しましたが、急に不安感に襲われる人もいます。
普段は普通でも、場所や人と対面すると急に不安に襲われてしまう。

急に不安感に襲われる理由は、主に「環境と場所」が原因です。
では、どんな場面の時に不安感に襲われるのか?を解説していきます。

会社

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

「起こってもいないことに不安になる」のは、仕事の場面でよく起こります。
上司からの評価、部下の育成、クライアントとの関係など、不安感に襲われる環境が多いからです。

今朝の体調は良かったのに、出社すると急に不安感に襲われることがあります。
他にも、他部署の人と関わると急に不安感に襲われたり、クライアント先へ出向くとなると急に不安感に襲われてしまう。

不安はどんな人にも起こりますが、これが強すぎることには注意が必要です。
このまま放っておくと、悪化する可能性があるので、対処するようにしましょう!

不安への対処については後に説明しているので、そちらをご覧ください。

家庭

急に不安感に襲われるときは、仕事だけではありません。
家庭の中でも起こります。

昔元気だった父親や母親も年を取り、そろそろ介護が必要になるかもしれない。
「介護が必要になったら、仕事と両立はできるのかな?」
「仕事をやめなきゃいけなくなったらこの先どうしよう?」
など、家庭での出来事が原因で、急に不安に襲われます。

自分ももう若くないため、自分の老後の心配も不安になってくるのです。
一つ一つは些細な心配事の場合でも、自分の不安や家庭の不安などが重なったりすると、急に不安に襲われたりするケースもあります。

心配事を治す方法

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

日本人は心配性な人が多いですが、常に心配事が多いと体によくありませんよね。

心配事は、現実的に起こっているわけではなく、起こってもいないことに不安になること。
つまり、気にする必要がないのです。

でも、今まで事あるごとに心配になっていた人が、「心配しなくていいんだよ」と言われても、急に治すことができませんよね。

ここでは、心配事を治す方法を解説していきます。
仕事でいいパフォーマンスを出せるように、ぜひ試してみてください。

生活習慣を整え、運動をする

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配事が多い人は、「生活習慣」が整っていないことがよくあります。
生活習慣が乱れていると気分が沈み、不安や心配、考えすぎることが多くなってしまうのです。

健康が心にも体にも影響することはわかると思いますが、まずはしっかりと「栄養のあるものを食べる」、「睡眠をしっかりとる」ことが大切です。
体が健康になると、自然と心まで晴れ晴れしてきます。

また、運動を習慣化するようにしましょう!
適度に運動をすることによって、心肺機能が上がり、脳にもいい影響を及ぼします。

プリンストン大学の研究では、散歩やストレッチ、スポーツをすることで、不安やストレスに対する耐性が強くなることがわかりました。
生活習慣を整え、運動をすることで不安やストレス耐性に強い体を作りましょう!

マインドフルネス

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配事を治すには「マインドフルネス」が効果的です。
マインドフルネスとは、「いま、この瞬間の体験に意識を向ける」という瞑想方法を言います。

過去や未来について考えず、今この体験に意識を向ける。
それによって、メンタルが安定し、不安やストレスから解き放たれ、ストレスフリーな状態になります。

マインドフルネスは、GoogleやApple、ヤフーなどの企業が導入しており、続々と企業が取り入れているので、効果が期待できますね。

マインドフルネスのやり方

マインドフルネスは1回で効果がでることもありますが、継続してその効果を高めていくことを目的としています。
マインドフルネスは、「今」だけに集中することが大切なので、リラックスして深く考えすぎないようにしましょう。

  1. 呼吸を整え、背筋を伸ばして座る。目は軽く閉じ、鼻から息をゆっくりと吸いお腹や肺のふくらみを感じましょう。
  2.  次に、吸った時よりも時間をかけて、鼻から息を吐いていきます。
    この時、体を通る空気に意識を向けましょう。
  3. これを1分〜1分半ほど繰り返します。

瞑想中、呼吸に意識を向けますが、いろんなことが頭をよぎってきます。
仕事、プライベートのことなど考えがよぎってきますが、「考えちゃだめだ!」と無理に意識をせず、「そこに考えがあるな」程度にしておきましょう。

他にも、瞑想方法はたくさんありますが、まずはご紹介した方法を試して下さい。
慣れてきたら時間を徐々に伸ばしてやってみましょう!

マインドフルネスのやり方はいたって簡単ですので、忙しいビジネスマンでも継続しやすいと思います。

アドラー心理学を学ぶ

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配事を治すために「アドラー心理学」を学ぶこともいいでしょう。
アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医である「アルフレッド・アドラー」が提唱した心理学です。
「自分がとった行動にはすべて目的があり、現在の状況は自分の目的を達成するために、自ら選択したものである」という考え方です。

自分が不安になる感情は、目的があり「その目的を達成するために不安な感情を抱いた」というような目的論のことです。
また、アドラー心理学では「課題の分離」が提唱されています。

課題の分離とは、他者が持っている課題と自分の持っている課題を分離させることです。
対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込む、または自分が踏み込まれることで起こります。

例えば、子供に「勉強しなさい」と言うのは他者の課題に土足で踏み込んでいることになります。
子供が勉強をするかしないかは、子供の問題、つまり「他者の課題」であって「自分の課題」ではないのです。

「あなたの為を思って」という言葉をよく使いますが、実際には自分の目的を達成するために子供に言っているに過ぎないのです。
目的があり、そのために自分が道を選択していること。課題を分離すること。

アドラー心理学は自分の従来の考え方そのものを変えるものなので、学んで実行してみてください!

不安、心配、考えすぎは長所になる!

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

「起こってもいないことに不安になる」心配性な人は、デメリットだけではありません。
実は、長所もあるのです。

不安や心配事を考えすぎてしまい、「自分はダメなやつだ」と思わずに、長所を活かしていくことで、仕事で成果を上げられる可能性が上がります。
では、不安や心配、考えすぎる人の長所をご紹介しましょう。

事前準備ができる

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

不安や心配事など考えすぎる人は、「事前準備」がきちんとできます。
心配性ゆえに、いろんな対策を講じて、事前にミスを防ごうとするのです。

「プレゼン失敗したらどうしよう」と心配になると、入念にプレゼン資料を作ろうとします。
入念にプレゼン資料を作った結果、「うまくいった」というように、ネガティブな感情からポジティブな結果を生み出す力があるのです。

トラブルに対応できる

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配性な人は、「トラブルに対応する」力があります。

仕事や何か物事を進める際、最初から最後まですべて思い通りにいくことはほとんどありません。
何かしらのトラブルや問題が出てきます。

不安や心配事など考えすぎる人は、トラブルが起きた際のシミュレーションを怠りません。
また、「こういう問題が起こったらこうしよう」と頭の中が整理されていることが多いので、何かトラブルが起きても、被害を最小限に抑えることができるのです。

失敗をしにくい

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配性の人は「失敗をしにくい」傾向にあります。
不安や心配が強く、考えすぎる為、リスク管理ができ、常に失敗しないように対策を立てます。

「こうなったらどうしよう」と不安や心配、考えすぎる人が多いため、仕事が遅いように感じるかもしれません。
ただ、準備不足で二度手間になるようなことがなく、何も考えずに行動する人より仕事が早くなることもあります。

よく考えてから行動するので、大きな失敗が少ないと言えるでしょう。

責任感が強い

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

心配性の人は、行動する前によく考え「責任感が強い」傾向にあります。
思いつきで行動する人はその場のノリで行動してしまい、飽きたらやめるといったような責任感がないことをしがちです。

でも、心配性の人は、行動する前によく考える慎重さがあるので、物事と真剣に向き合います。
何事も適当にするような行動を見せにくく、最後までやり通すことができるのです。

不安な人へ贈る名言

「起こってもいないことに不安になる」常に不安感があるあなたへ

起きてもいないことを心配する方へ名言を5つご紹介します。
不安に感じた時には、ご紹介する名言を思い出して、少しでも勇気を持つようにしてください。

  • 私は、先のことなど考えたことありません。すぐに来てしまうのですから アインシュタイン(20世紀最大の物理学者)
  • 不安なことをやってみよう、不安が消えるから デイヴィット・D・シュワルツ(アメリカの神経心理学者)
  • 漠然とした不安は、立ち止まらないことで払拭される 羽生善治(プロ棋士)
  • たいていの不安は、取り越し苦労に過ぎない 弘兼憲史(漫画家)
  • 不安の92%は現実には起こらない 箱田忠昭(実業家)

起こってもいないことに不安になるあなたへ

日々生活をしていると、不安に思うことがたくさんありますよね。

仕事、恋愛、将来の不安など。
生きている限り、不安なく過ごすことは不可能に近いでしょう。

大切なことは、不安や恐怖の対処法を知ること。そして実際に対処すること。
不安は実態がないものなので、まだ起こってもいないことに不安になる必要はありません。

実際、2020年ペンシルバニア大学で行われた研究によると、「心配事の91.4%は実際には起こらなかった」のです。

さらに、実際に起きた心配事も30.1%が思ったほどのことではなかったという結果になりました。
起こってもいないことに不安になることがでてきたら、「心配事の9割は起こらない」と思い出してみてください。

- この記事をシェア -

Facebook Twitter